
当初このブログで、ワタクシの美容師としてのことをアップしようと思っていましたが、あまりにカメラのことを書くのが楽しすぎ、また断酒についても色々と述べたいこともあり、美容師としてのブログは後回しになっていました。まぁ誰も別に楽しみに思っている訳でもないので、またいつものごとくグダグダと述べていこうと思います。

そもそもワタクシが美容師になったのは、母親が美容室を経営していて結構儲かっていたのと、何かを作るのがスキだったのと、女性にモテたいという願望があった為です。母と同じ店では働けないので、大学を卒業して直ぐにワタクシの経営するサロンを母のお金で作ってもらいました。その後、ワタクシが経営していたサロンは三店舗まで広げました。また、メーカーのインストも同時にやったりして、かなり忙しい美容師でした。で、色々あり今は一店舗で、しかも母の店を間借りしている状態です。その辺の説明はかなり混み合っているので、そのうち書きますが、一美容師として、一美容室経営者として、地方の美容師としては成功していた部類だと思います。でも店をいくつか畳んだのは、ワタクシの経営力の無さです。

また、女性にモテるかと言えば、ワタクシだけかもしれませんが美容師はモテません…。女性に関わらず男性との会話も上手くなりますし、物腰も穏やかになり、当然ファッションセンスも磨かれます。が、モテません。未だに美容師はモテると思って、美容師になろうとしている男子は、美容師になるのはやめましょう。

で、結局ワタクシが美容師になる理由の一つである「何かを作るるのがスキ」というのしか残っていませんね。美容師でいて、お客さんがいてくれるかぎり、常にクリエイティブな仕事ができます。もともと大学卒業して美容技術もない状態で直ぐに店を出すという、狂った環境での美容師スタートでした。当然お客さんの要望には技術的に応えることはほとんどできる訳がなく、その当時のお客さんには大変迷惑をかけました。ですので当時はガムシャラに技術を習得していきました。また未だに、当時の技術が無いためにお客さんに責められていた恐怖が残っているので、技術習得には余念がないです。

なんやかんやと美容師と美容室経営を26年続けてきて、浮き沈みをそこそこ味わってきて、今思うことは、やっぱりハサミを使って作るのは楽しいということだけですね。当然、人のヘアスタイルを作ることです。多店舗経営の時は、売上管理、スタッフ教育・管理、家賃や材料費の支払い、メーカー・ディーラーとの付き合いなどに神経をすり減らしていました。その為得てして、提案していたスタイルはそのお客さんのためだけでは無く、諸々の諸要素が絡み合った、純粋に顧客のためという部分がいくらか抜け落ちていたことは否定できませんでした。ホント懺悔です。

今の環境は、お客さんの数もずっと絞ってあり、とても楽しく美容師ができています。やっとスキな物(純粋にお客さんの為のスタイル)を作れるという状態になってきています。美容師になった当初は、いっぱい稼いで、いい車乗って、モテモテになってというバブルの申し子見たいな(というか申し子そのもの)夢を持っていましたが、気がつくと美容師というよりも一人の職人として美容を捉えているみたいです。後何年美容師ができるか分かりませんが、とりあえず老眼がひどくならなように気を付けて、美容師を楽しみたいと思います。
