
今回の絞り開放同盟は、DFA50mmで行いました。最大開放はF1.4と凄まじく明るいレンズです。ワタクシの愛してやまないFA43mm Limited はF1.9ですが、下手くそなワタクシが最大開放で撮ると、ピンを外しまくって、クソ写真を大量に生産してしまうのですが、果たしてDFA50mmはワタクシの下手さに耐えられるのでしょうか。

今回は全てF1.4でRAWで撮影して、Lightroomのプリセットにある「高コントラストとディテールでレタッチしました。このレタッチだと、メリハリ感が出て、よりシビアにピントを確認できると思います。

まずピントが意図したところに恐ろしいほどズバッと来ます。ペンタ史上爆速です(たぶん)。で、ピントが合って構図を作って行っても、ピントが流れず粘ってくれます。お陰で家に帰ってマックで確認しても、「あ〜ピンがズレてるじゃん。この○ソッタレ」と罵ることがなくなりました。

はっきり言って、このレンズを絞って写すことにちょっとためらいが出るほど、開放のボケ感が素晴らしいです。しかも簡単にできるときた…。ワタクシの下手くそ故のリミテッドレンズのあのピンが中々合わない焦らし感も、嫌いではないですが、このピントが簡単に合うってステキって思ってしまいます。

何をどのように撮っても画になります。とにかく写真を撮るのが楽しくて、ついついどうでも良いものまで撮ってしまい、帰って整理に時間をかけてしまいます。

GR3などのAPS-Cのコンデジならば、結局F2.8でほぼほぼ何でも撮れるじゃんなどと罰当たりなコトをほざいてしまいますが、このレンズならホント開放だろうが、絞ろうが何でもやってやるよ的な安心感を持って撮影できます。

FA Limted なら永遠に迷っているような上記の被写体でも、何でもないような感じでピタッとピンが来ます。で、帰ってゆっくりと鑑賞をして、うん…これはこれで良いが、F2まで絞ればもっと良い感じになるな…などと、ちょっと腕前が上がったようなコメントを口に出来ます。

40センチまで寄れますが、どんな被写体でもちゃんと40センチまで寄っても、ピントは合掌できます。また、画角は全然違いますが、DFA100mmと比べても寄った時の解像度の違いは、下手くそ代表のワタクシでも、うん…DFA50mm の方がしっかり解像してるね…などといっぱしのコメントをたたき出せます。

素人のワタクシでもここまで楽しめるレンズは素晴らしいです。しかしこの素晴らしさがわかるのは、散々FA Limited 3姉妹で楽しんできたのが、ベースにあると思います。楽しみの中には、AFが上手くいかない、ピントがすぐ流れる、色の滲みが出るなどと色々なマイナス要素もありますが、それらを超えて撮った写真には、愛着や撮影時の記憶、レンズをK-1 Mk-2 に装着した時のワクワク感などがあります。それが、そっくり其の儘DFA50mmの高機能と相まって、ワタクシに所有の悦びを与えてくれています。

というわけでこのレンズの本当の実力の10%分は垣間見れたかなと…。しばらくこのレンズが付けっ放しになる予感です。
今回の機材 ペンタックス K-1 Mk-2 + HD D-FA*50mm SDM AW
