
いったい誰得な内容のブログでスマンな…。ただ仕事中にふと思い立ってしまい、我ながら膝をポンと叩くくらい腑に落ちたのでみんなにお知らせする…迷惑かもしれんが。

ある程度のカメラの経験者が、「あの被写体をこんな感じに撮ろう」と思うと、絞りやシャッタースピード、ISO感度などをコントロールすると思います。

我々美容師がパーマをお客さんにあてる時「こんなカールのイメージにあてよう」と考えて、ロット径や放置タイム、薬剤選択をします。

カメラに合わせて無理やり三項目にまとめた訳ではありません。美容師歴27年以上のワタクシが日頃から考えてパーマを当てるときに気をつけていることです。因みにワタクシはパーマが得意な美容師で、結構色々とメーカーやディーラーでパーマセミナーをしています。

で、共通しているコトは三つほどあります。一つ目は、どれかひとつの内容をいじるとを他の二つが影響して変わってくることです。

例えばカメラでいえば、絞りを開けるとシャッタースピードが速くなったり、ISO感度が下がったりします。ISO感度を下げると絞りを開いたり、シャッタースピードを遅くしたりしないといけませんよね。つまりそれぞれが密接に絡み合って、トレードオフの状態です。

パーマも、ロット径を太くして大きなカールを作ろうと思えば、強めの薬剤を使ったり、放置タイムを長めにしたりします。短いタイムであてようとすれば、ロット径を細くしたり、薬剤を強くしたりします。こちらもそれぞれが密接に絡み合って、影響しあっています。

二つ目は、あくまで対象物次第でそれぞれのバランスが変わってきて、その対象物毎にバランス調整をしないといけないコトです。カメラは被写体や、その時の天気や明るさなどで露出のバランスは変わります。パーマはお客さんの髪質やダメージ度合いで変わってきます。同じ被写体、同じ人間としても全く同じ状況であるコトはあまりなく、前回のバランスと全く同じなことの方が珍しいです。

三つ目は、カメラにしても美容師にしても、思ったイメージ通りに三項目をコントロールするのは難しく、技術と経験がいるということです。ワタクシに関してはカメラは言うに及ばず、パーマだってたまには「あ…チョット緩かったな…」と思うこともあります。

しかし面白いのは、その時自分が意図していないモノが出来上がっても、意図したモノよりもいいモノが出来上がっていることもあるという事です。

まぁナンでもそうですが、できればセンスと技術を磨いて、意図した通りの素晴らしい作品を作るに越したコトはないです。しかし!!時には偶然に素晴らしいモノが作れることも事実です。

つまり…カメラにしても美容師にしても奥が深くて面白いということだ…無理やりまとめた。
今回の機材 FUJIFILM X-Pro2 + XF23mmF2 R WR / XF35mmF2 R WR / XF60mmF2.4 R Macro / PENTAX K-1 Mk2 + HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8ED SDM WR / SONY DSC-RX100
