去年に初めてこの時期に吉備津神社に行ったのですが、その時に紫陽花で有名な神社だと初めて知りました。そこで今年は早々から吉備津神社で紫陽花を撮る気満々で準備していました。
去年の吉備津神社には、K-1 Mk2 + FA31mmF1.8Limitedで撮りましたが、もう少し望遠側が欲しかったのを覚えていて、今回はK-1 Mk2 + FA77mmF1.8Limitedで行きました。もうね…正解ですわ…この組合せは紫陽花を撮るには世界一でしょう(弊社調べ)。
雨が降ると防滴の付いていないFA77mmリミは使えず、晴れていると紫陽花を撮るのにイマイチ興醒めです。しかし、ワタクシの日頃の行いがいいのか、お賽銭に100円を奮発したためなのか、撮影中はいい感じの曇り空で、紫陽花を撮るには絶好の天候でした。
また曇り空だと遠慮なく開放で撮れます。ええ…もちろん絞り開放同盟の如く、開放かF2.8までの開いた状態で撮りまくりました。FA77mmリミの使いはじめの頃は、開放で撮るとピントを外しまくって、涙で枕を湿らせた夜もありましたが、最近は5ミリぐらい腕が上がった分、遠慮なしで開放三昧です。
まぁね…ワタクシの腕云々ではなく、紫陽花自体が持っている被写体力が高いので、何でどう撮っても上手く撮れます。それこそ、コンパクトデジカメでも、スマートフォンでもそれなりにいい画が撮れると思います。
しかしね…自分がお気に入りの…しかもだよ…このカメラとレンズの組合せで撮れば紫陽花はサイコーでしょ…と思ってるモノで撮ると痺れますよ。え?ナニが痺れるって?ココロだよ…。満たされると言うのかな…なんかこう…生まれてきて良かったと言うか…なんて言うか…そもそも(後略)。
比較的に大きな被写体である紫陽花などは、中望遠以上の望遠側で撮るとどうしてもアップやマクロ的な写りを狙ってしまいます。ワタクシも去年の紫陽花はウハウハ言いながらアップやマクロで撮って、嬌声をココロに響かせておりました。
しかし今年は、背景などを含めてちょっと引き気味に撮ってみようと思い、その分画角への収まりや構図を意識して撮る様にテーマを決めて撮りました。つまり、撮った後にLightroomとかでトリミングなどをせずに、なるべく撮ったままの構図で美しい紫陽花を撮ろうと心がけました。
もちろんアップ気味の画も撮りましたし、レタッチあり気で撮ったものもあります。やはり紫陽花など毎年のシーズンモノを撮るには、シーズン毎のテーマは決めていた方が色々と工夫をしますし、何よりも楽しいですね。
それにしても…爺さん、婆さんのカメラマンが多いですね。あんな重い望遠レンズを付けて、よく坂道や足場の悪い所などをウロウロできるな…。しかも腰も曲がっている婆さんカメラマンもいるし…。
彼ら彼女たちは、毎年この吉備津神社で紫陽花を撮っているのでしょう。飽きないのかな…。撮るシチェーションは同じだから、毎年撮る画はカブるんじゃないかな…などと思っていた時にふと思いついたのが、ああ…紫陽花を撮ることを通して、その時の瞬間を切り取っているんだな…紫陽花をフレームに入れ、構図を決め、シャッターを切った瞬間にその時間をデジタルという画に封じ込め、その瞬間を自己のモノとしているのではなかろうか…老い先短い彼らにとっては、その瞬間はとても貴重なんだ…と。
まぁ…ナニも考えずに撮っているだけかも知れませんが、撮るときに色々と考えを巡らしているワタクシなどは、爺さん、婆さんからすれば、まだまだクチバシの黄色いヤツなんでしょうね。さて、来年はどの様なテーマで吉備津神社の紫陽花を撮ろうかな…。
今回の機材 PENTAX K-1 Mk2 + smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limited
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