
夏至をむかえて、夕焼けが遅い時間になりましたね。そこで早速仕事終わりに夕焼けを撮りに行きました。
今回は、ペンタキシアンならみんな大好きなホワイトバランス(WB)のCTEで撮ってきました。実を言うとワタクシは、CTEをまともに使うのが今回が初めてなんです。

え?CTEで撮ったことがないのにペンタキシアンの末席に図々しく座っていたの?とお叱りを受けそうですが、ワタクシ的にはCTEは、ちょっと極端な色味が出ることがあるので敬遠していました。

と、いうのもWBって一度変えると元に戻すのを忘れていて、「なんか今回暖色に寄ってね?」と帰ってマックで撮った写真を見て思ったところ、WBを『日陰』にしたままだったりなことってないですか?

まぁ後でLightroomで直せば良いのですが、それが結構面倒だったりして、ついついWBは『マルチパターンオート』という、これまたペンタキシアン愛用のモードに入れっぱなしにしていた方が、精神衛生上良かったりします。

で、それではPENTAXのカメラの楽しみをスポイルしていることに気が付いて、今回はCTEで楽しんでみようと思った次第です。
そうなると使うレンズもFA三姉妹のどれかになりますね。FA77mmF1.8Limitedで夕日をちょっと引き寄せて撮るか、FA31mmF1.8Limitedで広く撮るか…とは悩まず、ここはワタクシの大好きなFA43mmF1.9Limited(FA43)一択です。

理由ですか?大好きなんだよ!FA43が!!
と、ちょっとキレたところで色々と夕日を絡めて撮ってきました。
FA43は開放付近だとふんわりとした、ちょっとコントラストが緩めな描写ですが、絞るとかなりシャープな画になります。今回はほとんど遠景なので、もちろん開放大好きなワタクシでも絞って撮ってきました。

そうなると、これって25年前のレンズかい?という程のコントラストがコッテリと乗った写りを吐き出してくれます。まぁWBのCTEも当然関係していると思いますが、撮っているワタクシからすれば気分がいいですね。

またヨクヨク考えると、ワタクシは40mmという画角が好きみたいです。まずFA43は当たり前として、Nikon DfにVoigtlander ULTRON40mmF2も大好きですし、近々Leica MマウントのVoigtlander NOKTON40mmF1.2も手にいれるつもりです。

またツラツラ考えると、40mmという画角は50mmよりも広くてダイナミックに、35mmよりも引き寄せて程よいボケを感じさせて撮れるというのは、人によれば中途半端、またはワタクシみたいなヲタは「う〜ん…この間を狙った感じがたまらん」とモジモジするのでしょう。

カレーに例えると、中辛みたいなものなんでしょうかね?なぜ例えがカレーなんだといえば、ワタクシがカレーが好きだからです!あ、ちなみにカレーは辛口が好きですね。中辛は中途半端な辛さで好きではないです。

そんなことを考えながらシャッターを切っていて思ったのが、夕食はカレーにしよう…ではなくて、K-1 Mk2 + FA43mmF1.9Limitedの組み合わせは、スナイプショットに最高に合いますね。

まず軽くてハンドリングがいいので、縦でも横でも好きな構図で撮れます。また、足場が悪いところでも、カメラに意識が行き過ぎず、安心して移動と撮影がやりやすいです。今回は手持ちの撮影なので、移動が楽なのは軽いシステムの利点であり、咄嗟の瞬間も撮りやすくていいですね。

撮るまでの準備から撮影場所までの移動、そこで被写体を探して撮るまでの行程のハードルが、似た焦点距離のDFA☆50mmF1.4の場合だと割と億劫であり、写りはサイコーにいいと分かっていても、重さやデカさ、取り回しの面倒臭さなどを考慮すれば、自然に手はFA43に伸びてしまいます。

絞っても中々改善しない収差は、人によれば気になると思いますが、ワタクシはそれさえもレンズの味と思っていますし、愛着を持っています。もし、先程のDFA☆50mmF1.4とFA43のどちらかを手放すことになれば、間違いなくFA43を手元に置くほど大好きです。
今度は登山にFA43を持って行って、そのハンドリングの素晴らしさを堪能しようと思います。
今回の機材 PENTAX K-1 Mk2 + smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limited