
中々Leica M型で登山に行くペンタキシアンはいないと思いますが、要はシャッターを押せればワタクシは満足なんですわ。

つまり、登山だろうが、家の中だろうがシャッターを押せればキャッキャと言って喜べる単純なニンゲンなんです。

まぁガチに登山に行く場合は、PENTAX K-1 Mk2 で行きますが、今回みたいにちょっとした低い山で、ある程度手入れが行き届いている軽登山なら、どんなカメラでも大丈夫と思い、Lieca M10-R + Voigtlander NOKTON40mmF1.2 VMで行きました。

しかしここで深刻な問題が起こる訳なんです。
それは…蚊の大群に襲われる…というシティーボーイのワタクシが今まで経験したことのない辛辣で恐ろしい体験をすることになるのです。

もうね…撮りたいものをレンジファインダーでじっくりフォーカシングしている時に、蚊が寄ってたかって襲ってきます。

タブン彼奴ら蚊にとってワタクシは、歩いてきたご馳走です。急遽現れた最高級の美味なる肉体です。ココロゆくまで堪能したい訳なんですわ。

そんなこんなで、ただでさえレンジファインダーのMFでの時間がかかるフォーカシング中にワタクシのカラダから貴重な血液を、何処の馬の骨かわからない蚊に吸われまくっていました。

でね…藪蚊って逞しいんですわ。彼奴らがワタクシの剥き出しの腕に止まると、針で刺されたようにピリッとした痛みを感じるのですわ。だから蚊に襲われているのが分かるのですが、シャッターを切る瞬間にそれが起こると、「テメーブッコロしてやる」と山の中で物騒な雄叫びを上げてしまいます。

まぁ場所が場所なので、周りには他人様はいないのですが、その分かなり広範囲にその雄叫びが響いている可能性はあります。

まぁそんな状態でも、なんとか色々と写真を撮って来たのですが、ワタクシ自身、意外とレンジファインダーに慣れてきたな…と思った次第です。

そう…蚊に襲われながらも、ファインダーを覗く前にピント面との距離を目測で測り、先にレンズの距離を設定してからファインダーを除いてフォーカシングをする癖が身に付いて来たんです。

そのお陰で、サクサクっとレンジファインダーの二重像を合わせられる喜びを噛み締められるようになり、時にはその目測の距離と実際の距離がドンピシャに合うこともあり、そんな時はイッパシのLeica使いになった喜びを感じ、少々蚊に血を吸いまくられても、カラダは「あゝLeicaよ…ライカ」と、悦に浸ることができます…でも痒いけど。。

これが多分、M10-Rを手に入れたばかりの時に、今回のように蚊の大群に襲われていたら、とてもじゃないがピントを合わせることもできず、早々に逃げ出して、もしかしたらレンジファインダーが…いや、M10-Rが嫌いになっていたかも知れません。

そう思うと、今回はワタクシ自身のレンジファインダーでのフォーカシングの腕前が5mmほど上達したのを感じられて嬉しいですね。

そんな有難いことも、吉備津彦神社の神様のお陰だと感謝して、これからも腕を磨いていきたいですね。でも、しばらくは蚊が出ないところで、ゆっくりM10-Rを楽しみたいです。。
今回の機材 Leica M10-R + Voigtlander NOKTON40mmF1.2 VM