
え?動物園には望遠ズームレンズが鉄板だろ?相変わらずシロウトカメラヲタだね…キミは…と、侮りの声が聞こえてきそうですが、安心して下さい…いつまで経っても、ヘタクソなカメラヲタなので、その通りです。

と、まぁ今年も自虐ネタで一発かましたのですが、ホントに安心して下さい。岡山の代表する動物園である「池田動物園」は、古くて太すぎる檻の柵が大口径の望遠レンズでも消す事ができません。

また、檻自体も狭いので、標準ズームレンズのSL24-90で動物たちを十分に迫力ある写りで撮る事ができます。

しかしね…まぁその動物たちに迫力があるかどうかは、別次元の話であり、狭い檻で生気のない動物たちを撮るのも…いや、狭いが故に身近に動物たちを感じることができるのも、長く愛されている地元の動物園の特徴です…サクッと堪能してきました。

そう…サクッとです。園内自体がやっぱり狭いのと、何度も撮影に来ている動物園なので、撮影は30分ほどで完了です。もちろん、動物たちの表情や仕草、檻の中にいる場所などを考慮したり、ベストなタイミングを待ったりして撮っていけば、その三倍以上の時間はかかるはずです。

確かに初めて撮影に来た時は、2時間以上楽しんだのですが、もう何処に何の動物がいるとかなどは、既に頭に入っています。サクサクと歩きながら撮っていく感覚です。

また、冒頭に書いたように動物たちの檻が狭くて古いので、「あ〜ライオンを厳つく撮るのは無理っすね」と、端から諦めているワケです。できれば、動物園の花形のライオンやホワイトタイガーなどは、もう少し写真を撮りやすい檻を考えて貰えばありがたいですね。。

まぁ以前から資金難もあるような報道をされているので、なかなか難しいとは思いますが、何とか頑張ってもらいたいです。

で、今回は初めて標準ズームレンズのSL24-90で撮りに行った訳ですが、思った通り望遠ズームレンズが必要だべ…と、思ったシーンはありませんでした。

テレ端90mmの開放絞りF4で十分に、細めの柵は消すことができます。またそこまでズームしなくても、できるだけ柵に近づけば柵を消せる事も確認できましたので、今までは猿のように、「動物園には望遠ズームが鉄板だね」と思っていたことを、考え直すことができました。

と言うかね…実は動物園に行った主な理由は、冬のクソ寒さに震えている動物を撮るのが目的ではなく、それを楽しそうに見ている子供達や恋人達をスナップするのを目的としたのです。

そう…つまり目的は、キリンさんやライオンさん…ではなく、ホモサピエンスを撮りたかったワケなんです。

しかしね…私が行った時間帯はちょっと早い時だったので、それ程の人出はなく、思ったような写真はたくさん撮れませんでした。

しかし、動物園特有の獣臭の中でやる気のない動物を撮っていると、その動物達に去年の自分自身を投影して見ているような気がしてきました。


そんなワケで、「そんな生気のない一年にしてはダメだ…今年はもっとモチベを上げて頑張るべ…」と、決意を新たに頑張ろうと思った次第です。
今回の機材 Leica SL2-S + SL24-90mmF2.8-4 ASPH.