
ええ…資金不足でありながら、レンズ沼の住人からお金を搾り取ろうという悪辣な策略(私の個人的な気持ち)であるフジフィルムのキャッシュバックキャンペーンについつい乗ってしまい、GF80mmを手に入れてしまいました。

まぁ確かに、5万円のキャッシュバックは大きいですわ。とりあえず、ブライトリングとアノーニモの機械式腕時計を売りましたわ。だって、全然お金がないんだも〜ん。。

そもそもGF80mmは、GFX50SⅡを手に入れるときに欲しかったレンズであり、その時は新品も中古もマップカメラにはなく、ただGF100-200mmF5.6 の良品中古があったので、そちらを先に手に入れたワケであり、ホントはGF80mmを心から欲していたワケなんです。

ところで皆さんは、GF80mmにはロマンを感じませんか?だって、80mmの中望遠レンズでF1.7の大口径です。それをラージサイズのセンサーで約63mm程の標準レンズ強ぐらいの画角にしているのですよ。

画角は63mmでもボケ味は80mmの大口径…って、これはカラダは子供、アタマをおじさん…ではない、アタマは大人のどっかの探偵キッズみたいでしょ?

きっとそのように感じるGFX野郎が多いので、GF80mmはいつも品薄であり、いつもパトロールしているマップカメラで、たまたま入荷したのに出くわして手に入れたのですわ。

で、実際に開放絞りで撮った感想なのですが、意外に使いやすく、最高メカシャッタースピード1/4000sに気を付ければ、問題なく撮れます。(ええ…やっぱり1/4000sを超えて電子シャッターで撮ると、歪みが気になるお年頃なのです)
開放絞り時の質感描写も素晴らしくて、見せたいものを写したいときには、シャッタースピードが許す限りは、絞り開放付近で撮ってもいいのではないかと思うレベルです。

もちろん、絞ってもいいですし、なんならF22で2/5sのスローシャッターで撮っても、GFX50SⅡの強力な手ぶれ補正でブレなく撮ることも可能です。

絞って高周波のものを撮っても、色潰れもなく、難なく緻密に写っているのは、ラージフォーマットの底力とレンズの素性の良さを感じます。

また今回は撮影中に雪がパラついてきたのですが、これはチャンスとばかりに撮りまくっていきました。GFXシリーズはレンズもカメラも防塵防滴なので、少々の雨や雪は気になりません。

それでもおろしたてのGF80mmです…若干、大丈夫かな?と不安になりましたが、全く問題なく「ウィーン(AF音)カッシャン(シャッター音)」と、快調に撮り続けられました。

AFについては、重いレンズを一生懸命動かしている感を感じる動きと音です。実際DCモーターなので、端から爆速のAFは期待していませんでした。また、最短撮影距離付近での開放絞りでの撮影時は、AFが迷いまくります。まぁ一段程絞れば問題はないのですが、ピント精度は奥ピン気味になりますので、その辺りはGF100-200同様MFで合わせていく必要があります。

そもそも動きものを撮るカメラとレンズではないので、MFでのピントの追い込みは上等です。MFのヘリコイドの動きも、Leica Mレンズを100点としたら60点ぐらいのざっくりとした感想です。

しかし、そもそもAF主体のレンズなので、MF主体のレンズと比べるには酷でもあります。それでもMFレンズの6割ぐらいの操作性の良さを感じるのは、中々に素晴らしいことだと思います。

そんなワケで、かなり無理して手に入れたレンズですが、その分愛着もひとしおなので、しばらくは私一人のGFX祭りになりそうです。
今回の機材 FUJI GFX50SⅡ + GF80mmF1.7 R WR