
去年見つけた睡蓮が咲く秘密の池…まぁ全然秘密でもなんでもないのですが、日頃は全く行かないところに、その季節だけ見頃のものがあり、年に一度だけ撮りに行くのも風流があっていいものです。

ただね…今年は非常に暑過ぎて、睡蓮が見頃の時は出かける気にもならずにいたのですが、今頃になってやっと重い腰を上げて行ってきました。

で、今回持ち出したのは、GFX50SⅡ + GF100-200です。池の中に咲く睡蓮を撮るには、やっぱり望遠ズームが良いでしょう。ちなみに去年は、Leica SL2-S + LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S です。

どちらのシステムもRAWで撮ってレタッチするので、最終的には私のイメージする色に仕上げるのですが、出だしの色はライカチームは非常にアッサリした色だった記憶があります。

せっかくクソ暑い中に撮りに行った訳です…やっぱり、写し出す睡蓮はクッキリと色のコントラストを効かせて撮り、キャッキャ言いながら撮りたいものです。

そんなワケで、今回のフィルムシミュレーションはベルビアにしました。まぁコントラストが高過ぎて、すぐに白飛びする奴です。それでも、ラージフォーマットの高いラティチュードに期待して撮っていきました。

そもそもGFX50SⅡのファインダーも、背面モニターも解像度があまりよろしくなくて、ベルビアみたいな高いコントラストのものを繊細に映し出すことはできません。

つまり、ファインダー内で白飛び風味な状態でシャッターを切り、ファインダーで見るよりは幾分マシな背面モニターで写りを確認することになります。

ただシャドー部分に関しては、映りの階調も申し分なく、水面に鏡のように映った景色やヌメヌメした水面の立体感に、ちょっとゾワゾワする美しさを堪能できました。

もちろん、家に帰ってマックで画像を確認すれば、ラージフォーマットで叩き出したコントラストの高い破綻の全くしていない素晴らしい写りを堪能できます。

GF100-200は、開放絞りがF5.6とあまりハイスピードではないので、今回も基本的に開放絞りで撮っていきました。

ただF5.6といっても望遠域なので、撮るシチュエーションによっては、かなり背景をボケさせることもできるし、離れたところに咲いている睡蓮を撮るには、ちょうど良い加減のナチュラルなボケ感を堪能することもできました。

写りも良く、扱いやすいGF100-200は、私にとってはラージフォーマットのカメラを楽しむためには必須のレンズです。最初に手にれたレンズですが、これからも使い込んでいこうと思います。
今回の機材 FUJI GFX50SⅡ + GF100-200mmF5.6 R WR