GRⅢのレンズは、広角28mmです。真のGRリストはその画角で勝負するべきらしいのですが、ワタクシ程度のどシロウトでその画角のみの勝負は、素手でスズメバチの巣を除去するほどの痛い目を伴います。そもそもGRⅢにはクロップという機能があり、35mm、50mmと画角を切り替えることができます。ただ切り替えると元々の28mmでは24M画素ですが、35mmで17M画素、50mmで7M画素となります。素晴らしい描写のGRⅡの時は28mmで16M画素でしたので、35mmの17M画素は全然問題ないと思います。しかし50mmの7M画素はどうなのだろうか……iPhoneよりも低画素だし……とモヤモヤが出て来て夜も寝むれなくなったので、早速雨上がりの深山公園にテストに行きました。
もちろん今回はGRⅢのみで撮影です。しかも50mmクロップ縛りです。硬派ですね。ただテストといってもワタクシ如きシロウトカメラおっさんには難しいことは無理ですので、GRⅢのイメージコントロールのポジフィルム調のJPG出しで、家の27インチのiMacで検証しました。本当は、28mmで撮影したのと50mmで撮影したのとを比べればいいのですが、メンドクサイのとサクサク撮影するのが歴代からのGRカメラのコンセプトですので、50mm一本とさせてもらいました。
その結果、iPhone やiPad 程度の大きさのモニターでしたら、ワタクシ如きの目にはあまりアラは見えません。さすがはセンサーにAPS-Cを使っている恩恵でしょうか。しかし、27インチのiMac だとノイズが少し目立ちますね。28mmで撮った他の画像を見ると、50mmで撮ったものよりもパキパキに解像しているのでオドロキです。
結局ワタクシがブログにアップしたり、インスタに投稿する程度には50mmクロップでも十分だと思います。別に印刷したり、コンテストに応募する訳でもなければ大丈夫でしょう。 今後は、撮りたいものに応じて28mm、35mm、50mmと使い分けていこうと思います。ただそうなると、K-1 MkⅡなどのフルサイズ一眼レフを使うよりも、GRⅢの方が圧倒的に便利じゃんとなりますね。しかし、写真を撮るという行為そのもの楽しみや、ファインダー越しで見たものが、実際写真となりワタクシの脳内イメージとシンクロする快感などは、一眼レフでなければありません。だからGRⅢがあればカメラはそれでいいとはならないですね。そうじゃないと今までのレンズ資産がムダ買いになりますし。たまにはGRⅢのみの撮影会も楽しいです。しかし、ホントバッテリーが弱いわ…。1時間の撮影で1目盛りは減ります。フルに使うときは、予備バッテリーかモバイルバッテリーが必要ですね。そうなるとGRの機動性がスポイルされますので、悩ましいなぁ…。