ワタクシは断酒を初めて二年以上の月日が流れていますが、その間には、体調や生活面に色々な変化がありました。
例えば、酒飲み時代よりも朝が苦手になりました。普通は逆だろ?と思いますが、朝寝がいくらでも出来る様になりました。しかし、起きて歯を磨いていると、大体は朝からハイギアで行動ができますので、酒飲み時代みたいに、寝るのもしんどくて早起きしても、二日酔いで午前中は役に立たない、ということよりは、かなりマシでしょう。
また、食べ物も甘い物を好んで食べるようになり、食後のスウィーツは欠かせない様になりました。ケーキやチョコレート、饅頭なども大好物ですし、もちろんフルーツも大好きです。いつでも女子会に参加できそうですね…しないけど。。

また、酒飲み時代は体型を気にして早朝ジョギングなどをしていましたが、先ほども述べた様に、早起きがめっきり苦手になったので、ジョギングは全くしていません。でも、酒を飲んでいた時よりも腹も出ていませんし、デニムも28インチを履けています。ニンゲンって、必要がなくなるとサボる様になるみたいですね。
ワタクシは元々…イヤ…今でもグウタラな性質です。子供の頃から早起きは苦手で、運動もあまり得意ではありませんでした。酒をやめて、元々の性質が出て来たのかも知れません。
その様に考えると、酒を飲んでいた時は早朝ジョギングに筋トレ、スカッシュなどスポーツを楽しんでいたと思います。しかし、いくらスポーツを嗜んでも、酒を飲んでいる時に頑張って身体を鍛えても、大して運動スキルは上がりません。だって、元々運動しないニンゲンでしたもん…ワタクシは。

と、ここに来てふと…朝が苦手で、運動をあまりしたがらないのは、老いも関係しているのではないか…と思い始めました。
確かに老いを感じる時はあります。しっかりと睡眠をとっているのに、また大して仕事もしていないのに、昼過ぎには眠くなったりします。
他には食事についても、あまり必要と感じなくなり、お腹が空いても食べたい物が思い浮かばず、一日一食でも事足りる様になりました。
また、人との集まりが苦手になり、仕事以外でのコミュニケーションをあまり取らなくなりました。
つまり、基礎的な体力がなくなり、世の中に対する好奇心や欲求が少なくなって来た…という事ですかね。今なら仏門に入れると思う…。。

この様に感じるのは、断酒を二年したが故なのか、老いなのか、その両方なのか…と気になりますが、タブン両方でしょう。
酒を飲んでいた時は、酒を飲む事で脳をバグらせて、楽しい気分を無理やり感じさせていき、あたかも酒を飲まないと人生が楽しくない…というところまで中毒症状をきたしていました。ホント麻薬と一緒ですね。
しかし、酒をやめて二年以上が経っても、酒を飲んでいた頃の偽りの楽しい気分をいまだに忘れることができず、ついつい時折、思い出してしまいます。
また、50歳のおじさんは、徐々に人生での自分の役割を悟る様になり、急激な変化や、激しい行動は嫌うし、出来なくなります。
その様な時に、「そう言えば、酒を飲んでいた時の方が、ジョギングしたりしていたな」とか「酒を飲みながらの食事って、美味いし楽しかったな」とか「飲み会でのお喋りは面白かったな」などと考えてしまいます。

イエイエ…それらは全部幻想ですから…。特に老いが始まっての再飲酒は、益々老いに拍車をかけ、残りの人生を破滅へと導きますから…。
実は断酒率は二年以上続く割合は20%程です。80%近くの人、つまりほとんどの人は、一年以内に再飲酒しています。人生で断酒などというトリッキーなことを始める人は、大体はワタクシ前後の年齢の方から上の方だと思います。
つまり、人生に老いを感じ、断酒をしても人生に楽しさを見出せず、そしてその事を誤魔化すために再飲酒を始めるという訳です。
断酒を続けていても、若返ることはありません。ワタクシの場合は、地道に毎日のケーキかチョコレートを食べるのを楽しみにして、休みにはカメラを振り回すのを生き甲斐にしていこうと思います。
酒はもう飲みたくないですが、未だに酒を飲んでいたハイな記憶がフラッシュバックしてるのって、ホント麻薬みたいですね(今回2度目)。。
今回の使用レタッチアプリ Luminar4
