
え〜と…ワタクシは割と色々なカメラやレンズを弄くり回していますが、Dfは7年前のカメラで、Ai-S Nikkor135mmF2(Nikkor135)は30年以上前のレンズなのですが、今季の紫陽花を撮った中では、一番に素晴らしい画を叩き出してくれました。

え?キミは何時でもナニを撮ってもウヒャウヒャと喜んで撮るので、一番と言ってもその都度変わるから話半分に聞いておくよ…とココロ優しいペンタキシアンからの指摘があると思いますが、いや…マジで素晴らしいカメラとレンズです。

この様な資産を持っているNikonには、これからもPENTAXに負けないような素晴らしいカメラとレンズを出してもらいたいですね。

と、ペンタキシアン風の上から目線でNikonを語りましたが、ホント撮影が楽しくて、ついつい開放で撮りまくっています。

え?また開放祭りかよ…。とため息が聞こえてきますが、そんなの全然無視ですね!!

とにかく前ボケも、もちろん背景ボケも、ホント素晴らしいボケ味です。特に前ボケのベールようなボケ具合は、それを写したいがために、紫陽花の周りをグルグルと回っている始末です。

このレンズは、30年前のNikonが中望遠で最高に綺麗なボケを出すように開発されたレンズです。なんでも前ボケと背景ボケの両方共を美しいボケにするには難しいらしく、Nikonの自己評価では、背景ボケよりも前ボケの方が劣るとのことです。

まぁエライ人からすればその様な事になるのでしょうが、岡山の端くれで細々とペンタキシアンを自称しているおじさん美容師には、Nikkor135はとても美しい前ボケを出してくれるレンズだと思います。

またボケの他にも、現代でも十分に通用する解像度と色のコントラストを写し出してくれます。たった16M画素のDfでもこの様に文句ない写りをしてくれるのだから、24M画素以上のカメラならどうなるのでしょうかね。

かと言っても、NikonのカメラはDf以外には全く興味が湧きませんので、ワタクシのNikkor135はDfとの合体を最後の伴侶として、長いレンズ人生を閉じる事になるでしょう。
そう…つまりは色々と機材を出し入れしているワタクシにとってNikkor135は、絶対に手放さないレンズとなりました。

あとNikkor135は、開放での撮影のボケ味に絶対の喜びを与えてくれるレンズですが、もちろん絞ってもいいんですわ。

開放ではピント面は優しく、絞ればキリリとしてくる…というオールドレンズの評価が巷には多くありますが、Nikkor135はオールドレンズでもありながらも、開放時でもピント面はキリリとしています。で、絞っていくと絞りに応じてピント面が広くなってきて、開放時の蕩ける様なボケから滲むようなボケに変わってきます。

え?そりゃ普通だろって?いえいえ、その普通の感覚で撮れる中望遠レンズって中々ないですよ。どこまでも絞ってもピント面がシャッキとせず、そのまま絞ればボケが途端に硬く色気が無くなるレンズなんていっぱいあります。
まぁ確かに絞った時の前ボケはちょっと硬さが出てくるので、メーカーの前ボケは背景ボケに劣るというのは頷ける部分も感じますが、それは言われればそうだよね…というレベルなので、ワタクシは十分に絞っても美しい画を叩き出してくれるレンズだと思います。

だから何度も言おう…Nikkor135が出たら、躊躇せずに買いなさい!!と。。
それぐらいワタクシは惚れ込んでいます。ただねぇ〜…中望遠レンズばっかりのカメラヲタから、広角レンズをもっと楽しめるおじさんへの脱皮を目指していたのですが、Nikkor135のお陰でやっぱり中望遠レンズの方が楽しい〜と後退してしまいました。

しかし、Nikkor135のお陰で新たな中望遠レンズを購入する気も無くなりましたので、これはこれで散財しなくてもすみそうでラッキーです。
今回の機材 Nikon Df + Ai-S Nikkor135mmF2

