Nikon Df は、今思い出しても素晴らしいデザインのカメラでござった

Nikon Dfは、いかにも一眼レフの形を踏襲したデザインで、フィルムカメラからのカメラヲタの呪縛に囚われた人達には、いっぱい思うところを感じるカメラだと思います。

私も一時は手に入れて、カメラのデザインとは格あるべきだ…と、宣っていましたが、サッサと売っぱらってしまった現在は、あいも変わらずいい加減なニンゲンだね…と、自分で自分を貶している毎日を過ごしていますが、みんなは後悔のない日々を送っているかい？

まぁそんな私の後悔を嘆く言葉を聞いても、クソみたいにツマラナイと思いますが、未だに手放したことを後悔しているカメラは、Nikon Dfのみですわ。新品で手に入れていたのに、一時の（ライカへの）狂った思いで手放したのは、ホント後悔の何者でもないです。

もちろん、Dfの素晴らしさはカメラデザインだけではなく、名機と言われているNikon D4と同じセンサーを搭載しており、写りも大変素晴らしいものでした。

しかし、別にニコ爺でもない私からすれば、D4の写りを受け継いでいる…というよりは、たった16M画素でも十分な解像感とレンズの特性を活かしてくれるセンサーに感銘を受けました。

今は、新しいカメラは高画素機にほとんどなってきており、フルサイズなら40M画素以上が幅を利かせています。ええ、ここで高画素のメリット・デメリットをつらつら書くような無粋なことはしません。

要は、Dfを使うことによって、カメラメーカーの「これからは高画素機ですよ〜」という笛に踊らされなくなった訳でして、言ってしまえば、画素数なんて10Mもあれば十分じゃね？ということに身をもって気付かせてくれたのがDfです…アザーっす。

実際にこれからNikon Dfの後継機が出るか分かりませんが、近いデザインとしてAPSCセンサーながらNikon Zfcがありますね。知人が持っているので触らせてもらったことはありますが、見た目といい、操作するダイアルなどのフィーリングといい、もちろん写りといい、中々素晴らしいカメラですね。

またZfcはミラーレス化したメリットとして幅が薄くなり、よりクラシックな佇まいを醸し出してくれています。それに比べるとDfはレフ機なためズングリしたデザインに感じてしまいます。この流れからすれば、Dfの後継機はミラーレス機になり、Zfc同様にフィルムカメラにより近いデザインになるでしょう。

ただね…やっぱりDfを手放したことを後悔している場末の美容師の私は、やっぱり二代目Dfはレフ機で出してもらいたいのですわ。だって…ミラーレスでフィルムカメラ調のクラシックなデザインのカメラは、すでに色々なメーカーから出ています。ここはやはり、「今後もレフ機しか出しません（キッパリ）」と言っているPENTAXに張り合うように、Nikonからもレフ機を出してもらいたいですね。

所詮はカメラって我々素人からすれば趣味のものなので、写りはもちろんなこと、操作することに喜びを感じ、蘊蓄を傾けたくなるカメラに重きを置くカメラヲタも世の中には一定数いると思います。

まぁ企業としては、そんな与太者に与える玩具はないでござる…でしょうが、なんとかスタイリッシュな二代目Dfを出してくれませんか…今度は手放しませんから。。

今回の機材 Nikon Df + Voigtlander 40mm / 58mm / Nikon135mm