ワタクシにしては、珍しくシリーズモノが続いていますが、今回は一気に4種類のピクチャーコントロールを試しました。ええ…このまま色々なピクチャーコントロールを試すのが、ちょっと面倒臭くなった訳ですわ。
まずは『メランコニック』からです。メーカー曰く「わずかに気だるさの漂う、レトロ調の表現に。全体的にマゼンダがかった画調になります。彩度と輪郭を弱めているため、柔らかな印象の画像を撮影できます」より…。。
実は今回のピクチャーコントロールで一番に使いたかったフィルターです。Nikon Z5 + AF-S Nikkor20mmF1.8G EDというほぼ最新機材での撮影になるので、今のワタクシの好みの写風からすれば、キレイに写り過ぎてしまいます。
そこで『メランコニック』で撮ると、程よいコントラストの緩さと、レトロ感を感じる色味と合わさって、気に入った仕上がりになりました。
次に『ピュア』。メーカーが言うには「ベールをかけたように柔らかく、無垢なイメージに。全体的に柔らかな印象の青味がかった画調になります。特にハイライト部やシャドウ部から感じられる青味により、静かな雰囲気を演出できます」です。
青味のかかっている影響で、仕上がりはクール系になり、『メランコニック』とは違うレトロ感を感じられます。特に『メランコニック』の後にこのピクチャーコントロールを使うと、『メランコニック』よりもコントラストの高まりを感じられて、目が覚める思いがしました。
で、次は『ドラマ』だよん。メーカーがグダっているには「光と陰を強調した、重厚感のある表現に。暗めの画調でありながら、ハイライト部をより明るく表現できます。光をドラマティックに演出するのに適しています」だよ〜ん。。
今回のチューリップ畠で撮るには、一番マッチしていませんね。PENTAXのカスタムイメージの『銀残し』のコントラストを上げて暗くしたような仕上がりです。バイクとか金属ものを撮るに適していそうです。
じゃあ何でこの『ドラマ』で撮ったのかというと、ペンタキシアンとして『銀残し』に近いものは、やっぱり撮りたいじゃないっすか。。
最後に『ソンバー』どす。メーカーが言わはるには「憂いを帯びた、雨上がりのようなしっとりとした雰囲気に。彩度を高めにして明度を抑えることで、アンダーながらしっかりと色味を感じられる表現になります」となりはります。。
『ドラマ』で撮った後に『ソンバー』で撮ると、高まった彩度が眩しいですね。ただ、どんよりと曇った雰囲気になりますが、その分光の周りに均一性が出るので、撮るものをしっかりと写したい時に使えそうです。
と、ワタクシなりの感想を持ってピクチャーコントロールを色々と試してきましたが、正直に言いますと、よほど好きなピクチャーコントロールでない限り、やっぱり途中で飽きてきます。
それは、ミラーレスカメラは撮っている最中も、選んだピクチャーコントロールでの仕上がりを、常にファインダーで見ながら撮ることになりますので、新鮮味をすぐに感じなくなるからでしょう。
まぁ写真の仕上がりを常に見ながらシャッターを押せるのは、ミラーレスカメラの長所なのでしょうが、ワタクシみたいにレフ機サイコー、OVFダイスキ〜なニンゲンは、結果が見えているのにわざわざシャッターで押さなくてもよかばい…と思ってしまうヒネクレモノなんです。
あと、やっぱりRAWで撮っているので、ピクチャーコントロールに近い仕上がりは、LightroomなどのRAW現像ソフトでできるので、そこまでピクチャーコントロールで撮ることの重要度は高くならないんですよね。
あ、そんなことを言ったら、そもそも「Z5と仲良くするために〜」と言うシリーズモノが成り立たなくなります。
でも、Z5は写しだす画も、撮影中のハンドリングも、MマウントのVoigtlanderレンズを付けた時の見た目のカッコ良さも気に入っているので、これからもZ5とは仲良くできそうです。
今回の機材 Nikon Z5 + AF-S Nikkor20mmF1.8G ED